世界遺産スケッチギャラリー

エジプト　世界遺跡の原点　アブシンベル神殿２　



１９６８年、ラムセス�U世が建設したアブシンベル神殿が
ナセル湖という巨大な人工ダム湖の湖底に沈むことになり、
その神殿をすくうためにユネスコが始めた救済計画が世界
遺産の始まりです。ユネスコは石の神殿を１万６０００個
に分割して、湖の対岸に移設しました。そのため今岩山に
彫刻したように見えるアブシンベル神殿は実はコンクリー
トのドームの周りにその１万６０００個に分割した神殿を
はりつけてあるのです。アブシンベル神殿を見学した後、
その裏側に入ってみて、「えっ」と驚きました。でも、こ
れによってこの世界的な遺跡がその原型を保って、守られ
ているのだなと嬉しく思いました。近年アフガニスタンの
大仏がテロによって破壊されましたが、この世界遺産の原
点を思い出して欲しかったなと思いました。

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