彩遊紀 街スケッチギャラリー
【宮前平界隈】クロッカス
「春は名のみの 風の寒さや・・・」という歌がありますが、立春を
ひと月過ぎた今日は、風も暖かく、名の通りの春になってきました。
先週の紫陽花の芽に続いて、庭にチューリップも顔を出し、そして
クロッカスが黄色い可愛い花を咲かせました。クロッカスを描こうと
思いましたが、地面に小さく咲く花を描くのは難しく、かといって
この可愛い花を切って持ってくるのは可哀そうということで、花を
球根から掘り起こして、ガラスの器に水栽培のように入れて描き、
描き終わってからまた元の地面に戻しました。クロッカスにも命が
あるので、ただ自分の描きたいという欲望のために、その命を絶って
しまうのは忍びなかったのです。よく日本人は万物に命があると感じ
るが、西欧人はそうではない、と言われますが、私は最近、すべて
のものに命があるというのを強く感じます。歳をとったからなので
しょうか。そんなことを考えながら描いたクロッカスの一週一絵です。
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