彩遊紀 街スケッチギャラリー
【宮前平界隈】銀杏散るなり・・・
「金色のちひさき鳥の形して・・・」と与謝野晶子が詠んだ銀杏の
黄色が今真っ盛りです。黄色く彩られた市役所通りの銀杏並木を
見て、「あゝ、これを今週の一週一絵にしよう」と舞い散る銀杏
を見ていましたが、その舞い散る銀杏を「金色のちひさき鳥」と
形容した与謝野晶子の感性のすごさに感心です。その与謝野晶子
の短歌を知らない時代に自分がこの光景を見たら、どう表現するか
と考えても、多分黄色い銀杏の葉のせいぜい舞い落ち方の動きを
何か表現するだけで、「金色のちひさき鳥」という表現には至ら
ないのではないかと自分の表現力の乏しさに反省しきりです。
与謝野晶子の短歌から１２０年経ち、道路も舗装され、そこには
自動車が走りと、我々の生活は大きく変わりましたが、黄色い銀杏
が小鳥のように舞い散る風景は変わりません。１００年経っても
植物の生活スタイルは変わらないのですね。そんな一週一絵です。
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