お絵かき教室ギャラリー

　２０２０年１０月　柘榴と・・・　


赤い柘榴が三つ、その枝と葉が面白い構図でした。１０月最初の
お絵描き教室は“柘榴”と“ぶどう”を描きました。柘榴もぶど
うもお絵描き教室の題材の秋の果物の定番で毎年よく描くので、
やはり構図をどうするか悩みのタネですが、今回は柘榴の枝と葉
が沢山あり、この枝と葉を主体に描こうということがすんなり決
まりました。では枝と葉の緑とそして柘榴の赤をどう調和させる
か。で結果的にこんな作品になりました。柘榴は本当はあのぱっ
くり割れて中のタネが見えてという構図がいいのですが、今回は
そういう柘榴ではなかったので、そのまま描きました。もし個展
などの作品として描くときには割れた柘榴にしないと面白味がな
いのでそうしたと思いますが、お絵描き教室では逆に、割れてい
ない柘榴をどう表現するかというのも勉強なのでそのままにしま
した。絵の作品はよく「写生」とも言いますが、現実をそのまま
描く写生ではなく、『作品』として部屋に飾って面白いかどうか、
になるので、嘘とは言いませんが、割れた柘榴を描くことを目的に
割れた柘榴を買ってくることになると思います。以前お絵描き教
室で教室外での風景を描いているときに、先生も一緒に描いてい
て、それを見たら古い建物の向こうにないはずの「火の見櫓」が
描かれているので、「これは何ですか」と尋ねたら、後ろを指さ
して『後ろに見えるあの火の見櫓を入れたのよ』とすましていま
す。「その方が作品としていいでしょう」と言われ、確かに作品
としては古い建物にはその火の見櫓がポイントに一つになってい
ました。「写生」ではなく『作品』をどう作るかを勉強しました。

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